寝つきを良くする市販薬

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たまに眠れないときは市販薬で対処できる

ご存知でない方も多いと思いますが、市販薬の中には寝つきを良くする目的で使用されるものがあります。

市販の寝つきを良くする薬はほとんどが一時的な寝つきの悪さを改善する目的の薬で、病院で処方される睡眠剤・睡眠導入剤とは作用するポイントが違ったり、注意点が異なります。
今回は市販されている寝つきを良くする効果のある薬についてお伝えします。

寝つきを良くする市販薬の種類

寝つきを良くする市販薬は大きく分けて2種類

寝つきを良くする目的で使用される市販薬には主に抗ヒスタミン剤と漢方薬があります。
それぞれの特徴を以下に記載します。

①抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤は古くから鼻炎・湿疹などのアレルギー症状を改善する成分として使用されていますが、有名な副作用として眠気があります。
寝つきを良くする市販薬はこの抗ヒスタミン剤の眠気の副作用に注目し、逆に寝つきを良くする薬として販売したものになります。

寝つきを良くする薬に含まれている抗ヒスタミン剤は眠気の副作用が強い「ジフェンヒドラミン」のみです。
最近発売されたアレグラ・アレジオンなどは同じ抗ヒスタミン剤の中でも眠気が少ないのが特徴で、寝つきを良くする目的では使用されません。

②漢方薬

不安な気持ちを和らげる効果のある漢方薬が寝つきを良くする薬として市販されています。

寝つきを良くする効能が記載されている市販の漢方薬には「柴胡加竜骨牡蛎湯」「桂枝加竜骨牡蛎湯」があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯はイライラが強くて寝つきが悪い方、比較的体力がある方が対象になる薬で、桂枝加竜骨牡蛎湯は疲労感が強かったり、精神不安がひどい方に適用される薬です。

うつ症状が強く出るような症状では市販薬を使うという発想になりにくいからなのか、市販では柴胡加竜骨牡蛎湯の方が使われることが多いと思います。

また、その他に精神不安や神経衰弱に使われる加味帰脾湯なども寝つきを良くする薬として使用されることがあります。

寝つきを良くする市販薬の紹介

1.ドリエル

市販で販売されている①抗ヒスタミン剤の寝つきをよくする薬の代表がこちらです。
最もよく知られている薬で、おそらく一番最初に作られたものだと思います。(間違っていたらすみません。)

ドリエルとドリエルEXの2種類がありますが、1錠あたりの成分の含量が異なり服用する錠数が異なること、ラベンダーの香りがついていることの違いがあるだけです。


ドリエル (広告)

2.リポスミン

ドリエルの類似商品はたくさん販売されていますが、その中で価格が最も安いのがこちらです。
医療用のジェネリック医薬品を作っている皇漢堂製薬という会社の商品で、この他にもたくさんの医薬品を作っていて安くても安心して服用できる医薬品です。

リポスミン (広告)

3.柴胡加竜骨牡蛎湯

クラシエやツムラ、ロートの和漢箋のシリーズなどの商品があります。イライラが強くて寝つきが悪い方におすすめの漢方薬です。

うつ・不安症状が強い方は桂枝加竜骨牡蛎湯や加味帰脾湯などを使用していただく方が体に合うと思います。

漢方薬は基本粉薬ですが、ロートの和漢箋は錠剤タイプがあります。
粉薬が苦手な方はロートの和漢箋シリーズを使っていただくとよいと思います。

柴胡加竜骨牡蛎湯 (広告)

寝つきが悪くて市販薬を使う方への注意事項

自己判断で使用できる市販薬はあくまで「一時的な不眠」に対して使用するものです。
うつ症状などが伴っている場合、寝つきを良くする市販薬を服用することで症状がひどくなっていることに気づきにくくなる可能性があります。

しばらく服用していていつまでも不眠が続いたり、不安症状やイライラがひどくなるようなことがあれば精神科・心療内科などを受診するようにしましょう。

また、市販の寝つきを良くする薬は不眠症などの症状で病院の診察を受けている方には効果が期待できないため使用できません。

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