虫刺されに使用する市販薬のおすすめ

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虫刺されが気になる季節になりました

今年はコロナで自粛されている方も多いかもしれませんが、毎年夏は外に出て、虫に刺されることが増えます。

虫に刺されると、一般的に「かゆみ・赤み・腫れ」などの症状が出ます。
夏場に増える蚊などの虫刺されにおいては一時的なかゆみを我慢できれば問題ないケースがほとんどです。

しかしかゆみがひどい場合は搔き壊したり、搔き壊して箇所が化膿してしまうこともあり、治るまでに時間がかかったり痕が残ってしまいます。

かゆみを我慢するのが苦手な方はかゆみに良く効く市販薬を手元に用意しておいて、虫刺されのかゆみを感じた時にはすぐ使用していただく方が良いと思います。
今回の記事では、虫刺されに使う市販薬の選び方をご紹介します。

虫刺されの塗り薬の分類

①ステロイド・ノンステロイドの違い

虫刺されに使う市販薬は、ステロイドを含んでいるものと、ステロイドを含んでいないもの(ノンステロイド)の2種類に大きく分けられます。

赤みや腫れ、かゆみの症状は炎症によって起こりますが、ステロイドは炎症を抑える力が非常に強いのが特徴です。
症状がひどいときは、ステロイドを含むものがおすすめです。

赤みや腫れが軽度で、少しのかゆみが気になる程度の方はノンステロイドの塗り薬だけでも対処可能なケースもあります。

②剤型(液剤・ゲル・クリーム・軟膏)の違い

塗り薬には大きく分けて液剤・ゲル・クリーム・軟膏の4種類の剤型があります。

夏場の虫刺されには、清涼感のある液剤やゲルを使うのがおすすめです。
清涼感はかゆみを和らげるのを助けてくれます。
また液剤は特に容器から直接塗る形が多いので、手を汚さずに手軽に塗ることができます。

軟膏とクリームは、液剤・ゲルに比べて患部にとどまる時間が長いですが多少べたつきがあります。
症状がひどい場合は、軟膏かクリームを選択するのがおすすめです。

ステロイドの強さ・ランクについて

ステロイドは効き目の強さによって、5つのランクに分かれています。

分類 成分名
ストロンゲスト
(最も強い)
市販薬なし
ベリーストロング
(非常に強い)
市販薬なし
ストロング
(強い)
・ベタメタゾン吉草酸エステル
・フルオシノロンアセトニド
ミディアム
(普通)
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ウィーク
(弱い)
・プレドニゾロン
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル
・デキサメタゾン酢酸エステル
・プレドニゾロン酢酸エステル

参考:第一三共ヘルスケア│くすりと健康の情報局

市販薬に使われるステロイドは、ストロング(強い)、ミディアム(普通)、ウィーク(弱い)の3種類です。

ステロイドについての見解

「ステロイドは不安…」という声を聞くことがありますが、用法・用量を守って使用すれば心配しすぎることはありません。

特に虫刺されに対して市販の塗り薬を使用する場合、数回もしくは長くても数日間の使用するだけのケースがほとんどです。
ステロイドの副作用の多くは強いステロイドを長期間使った場合に生じるものです。

市販の塗り薬はそこまで強いステロイドでないので、数回使った程度で問題になることはほぼありません。

化膿や搔き壊しによる悪化を防ぐためにも、基本はステロイドを使用するのが良いと思います。

また市販のステロイドの塗り薬の中でもより安心して使えるのが、「アンテドラッグ」という特性をもった成分です。
アンテドラッグは患部でしっかり効果を発揮したのちに、体内に吸収されると効果の低い物質に変化します。

そのためステロイドの副作用で心配されるような全身症状が起こりにくく安全に使用できるのが特長です。
ステロイドを含む市販の塗り薬の多くはこのアンテドラッグステロイドを使用しています。

市販薬の塗り薬の分類と選び方

おおよその目安ですが、私は以下の条件で薬を選択しています。

①よほど小さいお子様・高齢者を除いて基本はステロイドの塗り薬をおすすめします。
単純な虫刺されでしたらステロイドのミディアムかウイークの中でさっぱり使えるものをご案内します。
おそらく、これらの系統の薬を使われる方がもっと多いと思います。

②赤みや腫れ、かゆみが強いときには比較的強いステロイド(ミディアム以上)が入っているものをおすすめします。
症状次第ですが、ミディアムのゲルタイプ・もしくは多少べたつきが出てきますがベドネベードなどをおすすめする場合もあります。

③虫刺されだけの治療で普段あまり湿疹などにならない方は液剤・ゲル剤をおすすめします。
汗をかく時期にクリームや軟膏はべたつきが気になるケースもありますので、使用感は大事だと思います。

④湿疹などにも使える薬を探されている場合、クリーム・軟膏の薬を進めます。
完治するまでに少し時間がかかったり、かゆみを感じる期間が長い湿疹などにおいては使用感よりも刺激性の少なく、持続時間の長いクリーム・軟膏をおすすめします

⑤搔き壊してじゅくじゅくしている場合、液剤などではしみますし、雑菌の繁殖を抑える成分が入っている方が望ましいので抗生物質の入った軟膏をおすすめします。

ステロイド ノンステロイド
ストロング
(強い)
ミディアム
(普通)
ウィーク
(弱い)
液剤・ゲル ・液体ムヒアルファEX
液体ムヒアルファEX
・マニューバEX11(液・ゲル)
マニューバEX11液 マニューバEX11ゲル
・パンパスPVA11(ゲル)
パンパスPVA11ゲル
・液体ムヒS2a
液体ムヒS2a
・液体ムヒベビー
液体ムヒベビー
クリーム・軟膏 ・ベトネベートクリームS
ベドネベードクリームS
・ベトネベートN軟膏AS
ベドネベードN軟膏AS
・フルコートf
フルコートf
・ムヒアルファEXクリーム
ムヒアルファEXクリーム
・ムヒベビーb
ムヒベビー

一般的な虫刺されの症状に使うおすすめの市販の塗り薬

液体ムヒS2a(有効成分:ステロイド[ウィーク]、剤型:液体)

ステロイド成分「デキサメタゾン酢酸エステル」とかゆみを抑える成分「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が配合されています。
2つの清涼成分「ℓ-メントール」と「dl-カンフル」により、かゆみをしずめるのを助けます。

手が汚れず、塗りやすい容器も特徴です。

生後6か月から使用できるとされている塗り薬で、小さいお子様でも安心してご使用いただけます。

ちなみに名前の似ているムヒSはノンステロイドの薬ですので全然別の薬だと思っていただいた方が良いです。

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ムヒアルファEX(有効成分:ステロイド[ミディアム]、剤型:液体・クリーム)

少しでもかゆみを止める効果が高い薬を使いたい、かゆみを我慢するのが苦手な方におすすめする薬です。
液体ムヒS2aに含まれるデキサメタゾン酢酸エステルより効果の高いミディアムランクの成分プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルが配合されています。

ただ、効果が高いといってもアンテドラッグステロイドなので、ステロイドで心配されるような全身症状の副作用はほとんど起こらない安全性の高い薬です。
かゆみを抑える成分「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も配合されています。

2つの清涼成分「ℓ-メントール」と「dl-カンフル」により、かゆみをしずめるのを助けます。

ムヒアルファEX (広告)

マニューバEX11(ハピコム)・パンパスPVA11(Amazon)(有効成分:ステロイド[ミディアム]、剤型:液体・ゲル)

マニューバEX11はイオン・ウェルシア薬局などで取り扱いのあるオリジナル商品のハピコムブランド商品です。

パンパスPVA11は最近Amazonで販売されているPHARMA CHOICEブランドの商品になります。

どちらもムヒアルファEX(液体・ゲル)と似た配合になっていますが、ムヒアルファEXよりも①かゆみを抑える成分が多いところと、②肌の修復を助ける「パンテノール」や血行を促進するトコフェロール酢酸エステルを配合しているのが特長です。

有名ブランドのムヒアルファEXよりも価格が安いのもおすすめの理由でしたが、ハピコムのマニューバEX11はネットではムヒアルファEXよりも値段が高いです。

パンパスPVA11はゲルタイプのみとなっているので、ゲルタイプでよければ価格も安くかなりおすすめの商品になります。

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虫刺されによるかゆみ・あかみなどの症状がひどい場合の薬

ベトネベートクリームS(有効成分:ステロイド[ストロング]、剤型:クリーム)

市販の中では最も高いランクのステロイドであるベタメタゾン吉草酸エステルが配合されています。
効果の持続時間が長く、薬の伸びも良いので一般的に虫刺されより湿疹などに使用される薬です。

虫刺されでこの薬を最初からおすすめするケースとしてはかなりかゆみ・赤みがひどい場合になります。

もちろん自宅にこの薬があって、他に薬がない場合、ちょっとした虫刺されに使用しても構わないと思います。
(薬を使わずに搔き壊すよりは絶対に体に良いはずです。)

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ベトネベートN軟膏AS・フルコートf(有効成分:ステロイド[ストロング]+抗生物質、剤型:軟膏)

ベトネベートN軟膏ASはステロイド成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」と抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」を配合しています。
フルコートfはステロイド成分「フルオシノロンアセトニド」と抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」を配合しています。

抗生物質が配合されている軟膏なので、搔き壊してじゅくじゅくした状態にも使える薬です。
というか、虫刺されにおいては上記のようなひどい症状以外におすすめすることはないです。

どちらも同じランクのステロイドと抗生物質の組み合わせなので、この二種類は大きな差はないと思われます。

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小さいお子様など、ステロイドを使うのに抵抗がある方におすすめの塗り薬

液体ムヒベビー・ムヒベビーb(有効成分:ノンステロイド、剤型:液体・クリーム)

かゆみを鎮める「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が主な成分です。
液体ムヒベビーが液体タイプ、ムヒベビーがクリームタイプです。

その名の通り小さいお子様用に作られていて、赤ちゃんが嫌がらないように、清涼成分が入っていません。

・液体タイプは生後3か月から使用できます。

・クリームタイプは生後1か月から使用できます。

ただ、先ほど紹介した液体ムヒS2aは生後6か月以上でご使用いただけるので、絶対にムヒベビーを使わないといけないという状況はあまり多くないと思います。

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塗り薬を使う際の注意点

まず塗り薬を使用する前に流水でよく洗い、患部を清潔にしましょう。

一応ステロイドを配合する薬でも2-4週間程度は連続使用しても問題ないケースがほとんどですが、数日使用しても症状が変わらない場合は病院を受診してください。

液剤は添加物としてエタノールを含むものが多いです。
アルコールでかぶれた経験がある方は注意が必要です。

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