追記:2021年8月に修正しました
こちらの記事公開から少し時間が経過し、紹介している市販薬の価格に変動があったり、リニューアルされて有効成分が変わっているものがあったため、新しい記事をアップしております。
よろしければこちらの記事をご参照ください。
アリナミンEXプラスと同じ成分の薬は多い
病院や調剤薬局で交付される医薬品におけるジェネリック医薬品は最近かなり注目されるようになってきましたが、市販薬でもジェネリック医薬品と似たものはたくさんあります。
値段が安く、効果が高いので薬剤師としてはかなりおすすめですが、あまり認知されていない商品も多く、残念に感じています。
今回は市販薬の中でもたくさんの種類の類似品が作られているアリナミンEXプラスと同じ成分を含んでいる市販薬について違いとおすすめの商品を紹介します。
アリナミンEXプラスの有効成分と効能について
アリナミンEXプラスはビタミンB1・B6・B12やビタミンEが中心となって配合されているビタミン剤で体の血流を良くしたり、傷んだ神経の働きを修復することで、肩こり・腰痛・眼精疲労など局所の疲労や痛みに高い効果を発揮します。
また局所の症状だけでなく肉体疲労時の栄養補給の目的でも使用されていて、効果と価格のバランスが良いこともあり、現在市販されているビタミン剤の中でも最も多くの方に使用されているビタミン剤の1つです。
その他アリナミンシリーズとほかのメーカーから販売されているビタミン剤の最も大きな違いは、配合されているビタミンB1の種類です。
通常のビタミンB1と異なり、フルスルチアミンという改良されたビタミンB1で、通常のビタミンB1と比較して体への吸収がよく、疲労回復に対してより高い効果が出ます。
アリナミンEXプラスと同じ成分の市販薬
アリナミンEXプラスとその類似品の成分と価格について
私が確認したところ、アリナミンEXプラスと同じ成分が同じ組み合わせで配合されている市販薬は以下の表のように5種類ありました。
2018/3/16追記:マツキヨのプライベートブランド(オリジナル)商品で新商品アクティビタミンEXが発売されました。この商品はこちらで紹介しています。
商品名 | アリナミンEX プラス | 新ネオビタミンEX | 新パワーアクトEX | クレマエースEXP | ユンケル1・6・12EX | ビタトレールEXP | |
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商品パッケージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
用法 | 15歳以上:1日1回2~3錠 | 15歳以上:1日1回2~3錠 | 15歳以上:1日1回2~3錠 | 15歳以上:1日1回2~3錠 | 15歳以上:1日1回1~2錠 | 15歳以上:1日1回2~3錠 11歳以上:1日1回1~2錠 | |
価格 (2017/12/31 Amaozn 最大パッケージで比較) | 270錠 6,399円 | 270錠 1,780円 | 270錠 3,065円 | 270錠 2,139円 | 150錠 2,263円 | 360錠 2,939円 | |
1日あたりの金額 (15歳以上最大量で算出) | 71.1円 | 19.8円 | 34.1円 | 23.8円 | 30.2円 | 24.5円 | |
15歳以上 1日あたり | フルスルチアミン (ビタミンB1誘導体として) | 100mg (109.16mg) | 100mg (109.16mg) | 100mg (109.16mg) | 100mg (109.16mg) | 100mg (109.16mg) | 100mg (109.16mg) |
ピリドキシン塩酸塩 (ビタミンB6) | 100mg | 100mg | 100mg | 100mg | 100mg | 100mg | |
シアノコバラミン (ビタミンB12) | 1,500μg | 1,500μg | 1,500μg | 1,500μg | 1,500μg | 1,500μg | |
ビタミンEコハク酸 エステルカルシウム (dl-α-トコフェロール コハク酸エステルとして) | 103.58mg (100mg) | 103.58mg (100mg) | 103.58mg (100mg) | 103.58mg (100mg) | 103.58mg (100mg) | 103.58mg (100mg) | |
パントテン酸カルシウム | 30mg | 30mg | 30mg | 30mg | 30mg | 30mg | |
ガンマーオリザノール | 10mg | 10mg | 10mg | 10mg | 10mg | 10mg | |
ニコチン酸アミド | – | – | – | – | 60mg | – |
アリナミンEXプラスの類似品の特徴
ユンケル1・6・12のみ成分が1つ多く入っていますが、それ以外有効成分は全く違いありません。
年齢制限に関してはビタトレールEXPのみ11歳以上となっていて、アリナミンEXプラスを含むそれ以外の薬はいずれも15歳以上の薬です。
新パワーアクトEXは新ネオビタミンEXと同じメーカーの薬で、イオン・ウェルシアグループで販売されている医薬品です。
パッケージは異なりますが、おそらく中身は同じものと思われます。
価格(2017/12/31時点)について
1日あたりの金額はアリナミンEXプラスが71.1円に対していずれも半額以下になっています。
特に値段が安いのは以前からおすすめしている新ネオビタミンEXで、1日あたり約19.8円になっています。
もともとアリナミンEXプラス自体も1日あたりの金額にすると漢方やその他の栄養ドリンクなどと比較するとかなりお買い得ですが、類似品はさらに価格が安いので、ビタミン剤の購入を検討している方におすすめです。
アリナミンEXプラスと同じ成分の市販薬のおすすめ
価格を考慮するとやはり皇漢堂薬品から販売されている新ネオビタミンEXが最もコストパフォーマンスが高いと思います。
アリナミンEXプラスとの価格差を考慮すると私は絶対にこちらの薬をおすすめします。
新ネオビタミンEX
その他には、飲み方が異なるので価格についての安いのか高いのかわかりにくいですが、ユンケル1・6・12EXも成分が一つ多くて、かつ値段も手ごろなのでこちらもよいかもしれません。
Amazonには150錠入りまでのサイズしかありませんでしたが、楽天や他の通販サイトではより大きいサイズも取り扱いがあるようです。
より大きいものはもっと値段が手ごろになると思います。
ユンケル1・6・12EX
11歳以上の方で、スマホやゲーム・または勉強などで肩こり、目の疲れなどがひどい方にはビタトレールEXPを使っていただくとよいと思います。
ビタトレールEXP
また、今回メインで紹介しているアリナミンEXプラスと成分は異なりますが、値段が高くてもとにかく肩こり・首のコリ・眼精疲労などに高い効果が出るものをお探しなら、アリナミンEXゴールドがおすすめです。
1日あたりの値段はアリナミンEXプラスの倍くらいですし、1日に3回服用しなければなりませんが、活性型ビタミン類を含んでいてより高い効果が期待できる医薬品です。
アリナミンEXゴールド
ビタミン剤を服用する際の注意点
ビタミン剤は比較的安全性が高く、大きな副作用は起こりにくいと考えられます。
ただしビタミン剤に頼りっぱなしの生活には問題があります。
ずっと継続しなければ体調が安定しないような場合は病院で診察を受けましょう。
使用期間についてのおおよその目安は1か月くらいです。
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