アリナミン(AとEXプラス・EXプラスα・EXゴールド)の違い

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アリナミンシリーズは種類が多くて違いを把握しにくい

疲労回復や眼精疲労・肩こり・腰痛などによく使われるビタミン剤のアリナミンは種類がたくさんあります。
パッケージも似ているので、違いがわからないという方も多くいると思います。

今回はアリナミンシリーズの効果・値段の違いとおすすめのビタミン剤について紹介します。

【2022/09追記】アリナミンEXゴールドがアリナミンメディカルゴールドにリニューアル

武田薬品の市販薬を扱う部門(会社?)が売却され、アリナミン製薬という会社名で始動しましたが、それに伴いアリナミンEXゴールドがリニューアルされました。

新しい商品はアリナミンメディカルゴールドという名前で、パッケージなども大きく変更されています。

ただ、有効成分については変更がないようですし、2022年9月時点ではまだアリナミンEXゴールドも市販されていますので、アリナミンEXゴールドとアリナミンメディカルゴールドのどちらを選ぶかは単純に価格次第だと思います。

同じ程度の価格でしたら使用期限が長いと思われるアリナミンメディカルゴールドが良い気がします。

こちらの記事はアリナミンEXゴールドとの比較として記載していますので、またアリナミンメディカルゴールドとの比較記事は別にアップする予定です。

アリナミンEXゴールド アリナミンメディカルゴールド

アリナミンシリーズのラインナップ

アリナミンシリーズのラインナップを以下の表に載せています。

商品名 アリナミンA アリナミンEX
プラス
アリナミンEX
プラスα
アリナミンEX
ゴールド
商品パッケージ アリナミンA アリナミンEXプラス アリナミンEXプラスα アリナミンEXゴールド
価格
(2017/05/19Amaozn
最大パッケージで比較)
270錠
4,526円
270錠
5,998円
180錠
7,106円
90錠
4,094円
1日あたりの金額
(15歳以上最大量で算出)
50.3円 66.6円 118.4円 136.5円
フルスルチアミン
(ビタミンB1誘導体)
100mg
(109.16mg)
100mg
(109.16mg)
100mg
(109.16mg)
100mg
(109.16mg)
リボフラビン
(ビタミンB2)
12mg 10mg
ピリドキシン塩酸塩
(ビタミンB6)
20mg 100mg 100mg
ピリドキサール
リン酸エステル水和物
(活性型ビタミンB6)
60mg
シアノコバラミン
(ビタミンB12)
60μg 1,500μg 1,500μg
メコバラミン
(活性型ビタミンB12)
1,500μg
ビタミンEコハク酸
エステルカルシウム
(dl-α-トコフェロール
コハク酸エステルとして)
103.58mg
(100mg)
103.58mg
(100mg)
天然型ビタミンE
(コハク酸d-α-
トコフェロール)
100mg
パントテン酸カルシウム 15mg 30mg 30mg
葉酸 1mg
ガンマーオリザノール 10mg 10mg 10mg

アリナミンシリーズはどの商品もフルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)を含んでいて、そのほかの成分の配合が若干異なります。

値段はアリナミンEXゴールドが最も高く、アリナミンAが最も安いのですが、配合がよく似ているアリナミンEXプラスとアリナミンEXプラスαの差が一番大きいです。
アリナミンAとアリナミンEXプラスは古くから販売されていて価格が下がってきているためと思われますが、現段階で購入する立場で考えると少し違和感がある気がします。

他にもアリナミンA50という商品もありますが、値段と成分の配合が微妙であまり売れていないので今回は省略します。

それぞれの成分の特徴について以下で紹介します。

アリナミンシリーズの製品の特徴

①アリナミンA

今回紹介するアリナミンシリーズの中では一番価格が安いものになります。

アリナミンシリーズの中でも古くからある商品で、他のものと大きく異なる点は、効能の欄の一番最初に「肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時のビタミンB1の補給」が記載されていることです。

他のアリナミンシリーズは「眼精疲労、筋肉痛・関節痛、神経痛、手足のしびれに対する症状の緩和」が最初に書かれています。

添付文書での効能の順序はメーカーがどのような用途を主に考えて薬を作ったかということを示していて、アリナミンAはどちらかというと眼精疲労や関節痛などの具体的な症状というより体のだるさ、疲労感などに使用してもらうように作られていると考えられます。

また、あまり使われることはないですが、「便秘」に対しても効能が認められているのもアリナミンAの特徴です。

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②アリナミンEXプラス

今アリナミンシリーズで最もよく売れている商品がアリナミンEXプラスです。
元々かなり値段が高かったのですが、値下げ競争の影響を受けてかなり手ごろな金額で購入できるようになってきています。

アリナミンEXプラスはスマホやパソコンが生活から切り離せない方がよく悩む、眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩こり、腰痛)などに高い効果を発揮します。もちろん単純な疲労回復の用途でも使用できます。

私はアリナミンシリーズの中でどれがいい?と聞かれるともちろん症状にもよりますが、幅広い範囲に効果が期待できる配合になっているため、一番最初に試すのにアリナミンEXプラスをおすすめすることが多いです。

アリナミンEXプラス (広告)

③アリナミンEXプラスα

アリナミンEXプラスにビタミンB2が追加になっていて、2017/08現在でこの配合の医薬品はアリナミンEXプラスα以外に存在しません。
そういう意味では良い商品なのかもしれませんが、アリナミンEXプラスαは競合品が増えてきて値段が下がってきているアリナミンEXプラスの代わりに何とか単価を上げようとして作られた感じがすごくあります。

アリナミンEXプラスが値下がりしているから余計にそう感じるのですが、アリナミンEXプラスの1.7倍以上の価格があるので、単純にビタミンB2を追加した分よりもはるかに大きな価格差が出てしまっています。
今後値下がりしたり、改良されてすごく優れた配合になれば購入をすすめるかもしれませんが、現段階の価格と成分ではおすすめしません。

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④アリナミンEXゴールド

活性型ビタミンB12や天然型ビタミンEなど、より効果が高く出るビタミン類を配合していて、高い効果が期待できる商品です。
他のアリナミンシリーズでは適応がなかった首のコリにも効果が出るのが特徴です。

アリナミンEXプラスの2倍くらいの値段になりますし、アリナミンシリーズの他の薬と異なり1日3回服用するのはデメリットですが、その分高い効果が期待できます。

ただ初めて使うときからこの商品をすすめるかは難しいところで、高くてもとにかく効果が高いものが欲しいという方にはおすすめしますが、まずはアリナミンEXプラスでもよいと思います。

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副作用について

アリナミンシリーズはもともと体の中にもあるビタミンがメインの配合なので、副作用の心配はあまりありません。
ただし薬を飲んでいて湿疹が出たり、体が痒くなることがあれば服用を中断してご相談ください。

あと、重大な副作用ではないのですが、アリナミンシリーズを服用していると口からのにおいが気になるという方が一定の割合でいらっしゃいます。
私もにおいが気になってしまうのですが、どうやらこれは中に含まれているフルスルチアミンが胃酸と合わさった時にイオウが出てくることによるそうです。

このにおいが気になる方はガムなどで対処するか、それか他のビタミン剤を使うとよいと思います。
においがしないビタミン剤で有名なのはキューピーコーワのシリーズです。
キューピーコーワのシリーズはこちらのキューピーコーワシリーズの違いと使い分けで紹介しています。

その他おすすめのビタミン剤

ビタミン剤はもともと1日あたりの金額もそこまで高くないのですが、タケダ薬品以外のメーカーがアリナミンEXプラスと同じ成分の配合で作っているビタミン剤はかなり価格が安くおすすめです。

配合全く同じで半額以下のものも多数あります。
私が普段おすすめしているのは皇漢堂製薬から販売されている新ネオビタミンEXです。90日分で2,000円以下なので1日あたり22円くらいで続けられます。

新ネオビタミンEX (広告)

また新ネオビタミンEXと同じか少し高いくらいの商品で、ビタレトールEXPという医薬品もあります。こちらはアリナミンEXプラスと同じ成分の配合ですが、11歳以上から服用できるのが特徴です。
小学校高学年~中学生くらいのお子様でも使用できますので、テスト勉強で疲れている時やスマホ操作などで目が疲れた・肩が凝ったなどの症状がある場合におすすめです。
こちらはYahooショッピングかケンコーコムかメーカー直販しかないようですので、よければ確認してみてください。

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