湿疹用の塗り薬のおすすめ商品
以前に湿疹の塗り薬でご紹介した「エフェクトプロ軟膏・エフェクトプロクリーム」がどうやら生産中止になってしまいました。
代わりにおすすめできる湿疹の塗り薬を探していたところ、意外とAmazonで販売されているオリジナル商品のラカナウPVA8という塗り薬が優れているのを発見しました。
今回はラカナウPVA8の特長と他の有名な湿疹用塗り薬との成分や価格の比較をご紹介します。
ラカナウPVA8とは
ラカナウPVA8は万協製薬株式会社から販売されている湿疹用の塗り薬です。
ステロイドをはじめ、かゆみ止め成分・炎症を抑える成分・組織修復の成分など8種類の有効成分を配合している塗り薬です。
ラカナウPVA8自体はAmazonの限定のプライベートブランド(イオンのトップバリュやセブン&アイのセブンプレミアムなどのオリジナル商品)であるAmazon PHARMA CHOICEの商品ですが、同じ成分を含む医薬品として同じメーカーから「ラバルンPVA8」や「アスゲンPVA8」、「ラウマーPVA8」という塗り薬が販売されているようです。
ただし、万協製薬株式会社がもともとプライベートブランドの商品を専門に作るメーカーなのか、大手の通販サイトでは販売されていない商品のようです。
他の湿疹用の塗り薬との比較
よく使われていて、認知度の高い市販の湿疹用の塗り薬はたくさんあり、これらの医薬品とラカナウPVA8の成分と価格の比較は下記のようになります。
商品名 | ラカナウ PVA8 | メディ クイック | プレバリン α | エンクロン EX | リビメックス コーワ | テレスHi | オイラックス PZリペア | オイラックス デキサS軟膏 | ベトネベート クリームS | ||
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剤型・種類 | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | 軟膏・クリーム | クリームのみ 軟膏は組成が異なる | |||
価格 (Amazon18/11/08時点) | 20g 1,199円 | 8g 1,450円 8g 1,366円 | 15g 775円 15g 780円 | 12g 1,330円 12g 1,349円 | 10g 1,346円 | 10g 1,687円 12g 1,678円 | 10g 1,141円 10g 1,289円 | 12g 886円 | 10g 1,446円 | ||
1gあたりの価格 ベトネベート以外軟膏で算出 | 60.0円 | 181.3円 | 51.7円 | 110.8円 | 134.6円 | 168.7円 | 114.1円 | 73.8円 | 144.6円 | ||
有効成分 1g中 | ベタメタゾン 吉草酸エステル | ステロイド | – | – | – | – | – | – | – | – | 1.2mg |
デキサメタゾン 酢酸エステル | ステロイド | – | – | – | – | – | – | – | 0.025g | – | |
プレドニゾロン 吉草酸エステル 酢酸エステル | ステロイド | 1.5mg | 1.5mg | 1.5mg | 1.5mg | 1.5mg | 1.5mg | 1.5mg | – | – | |
ジフェン ヒドラミン | 抗炎症 | 20mg | – | – | – | – | 5mg | – | – | – | |
グリチル レチン酸 | 抗炎症 | 5mg | – | – | – | – | – | 5mg | – | – | |
クロタミトン | かゆみ止め | 50mg | 50mg | – | 50mg | – | 50mg | 50mg | 50mg | – | |
リドカイン | かゆみ止め | 20mg | 10mg | 10mg | – | – | – | – | – | – | |
トコフェロール 酢酸エステル | 血流改善 | 10mg | – | 5mg | 5mg | – | 5mg | 5mg | 5mg | – | |
イソプロピル メチル フェノール | 殺菌 | 1mg | 1mg | 1mg | 1mg | – | 1mg | 1mg | 1mg | – | |
アラントイン | 組織修復 | 2mg | 2mg | – | – | – | – | 2mg | – | – |
全てステロイドが配合されているのに違いはないので、効果が明らかに変わるということはないかもしれませんが、ラカナウPVA8は最もたくさんの種類のかゆみ止め・炎症を抑える成分が配合されています。
お買い得な塗り薬なので、水仕事などで手が荒れやすい主婦の方や敏感肌の方は1つ持っておくと安心だと思います。
ベトネベートクリームS以外の塗り薬に配合されているステロイドはアンテドラッグと言われるステロイドで、体に取り込まれるとすぐに効果がなくなる成分となります。
ステロイドで心配される全身の副作用が少ないことが特長で、強いステロイドと比較して安心して使用していただけます。
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逆にこの中でベトネベートクリームSは1つだけ性質が異なります。
この薬は他の塗り薬と比べてより効果が高いステロイドが配合されています。
ステロイド以外の有効成分は含まず、病院でも使われる薬に近い作りになっています。
症状がなかなか治まらない方で、市販薬で何とかしたいという方はベトネベートクリームSを使ってみるのをおすすめします。
ベトネベートクリームS (広告)
ベトネベート軟膏Nは抗生物質を含むのでベトネベートクリームSとは用途が若干異なります。
主に掻き壊して傷になってしまった肌や化膿している場合に使用します。
ステロイドの塗り薬を使う際の注意点
①ムダに長期使用しない
効果が高いステロイド薬ですが、長期で使用することで副作用が出ることが知られています。
極端にひどい例としては肌が薄くなったり、ステロイドを止めたときに症状が一気にひどくなったりする可能性があります。
市販されているステロイドはそこまで強力なものではないので、適切な量、適切な期間の使用に関しては全く心配する必要ありませんが、2週間以上長期にわたって薬を塗る場合は病院で診察を受けたほうが良いと思います。
②弱い薬を長く使うよりも強い薬を短期間使用する
ステロイドの使い方でよく言われるのが、「弱い薬を長期間使う」よりも「強い薬を短期間使用する」方が良いと言われています。
軽い湿疹程度でしたら市販の薬で対処していただいても良いですが、医療用の医薬品を使うから体に悪いとか、市販の薬だからどれだけ使っても体に悪影響がないわけではないので注意して使用してください。
③使用の目安は指の関節1つ分で両手のひら分
塗り薬を買ってくださるお客様から「どれくらい使用したら良いですか?」とよく質問を受けます。
飲み薬と違って、塗り薬などの外用薬は使い方も効果に大きく影響します。
目安はチューブからにゅっと人差し指の関節1つ分軽く出すとそれを両手に塗り広げるくらいに塗るとよく言われています。
(ワンフィンガーチップユニットと言われます。)
あまり具体的な量ではないので、使用量に悩む場合、薬を塗り終えた後に塗った箇所が軽く光でテカテカするくらいを心がけるとよいと思います。
ステロイドだと怖くて少量しか塗らないと効果がきちんと出ず、逆にたっぷり塗っても衣服でこすれてムダになることも多いです。
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