ヘパリン類似物質を含む市販薬(乳液)のおすすめ

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ヘパリン類似物質の市販薬のおすすめと比較

ヘパリン類似物質は、医療用医薬品のヒルドイドの有効成分で、医療現場では非常によく使われている保湿剤です。

安全性が高く子供からお年寄りまで幅広い方が使いやすく、かつ効果も高いのが特長で、市販薬もさまざまなメーカーから販売されています。

これまでもヘパリン類似物質を含む市販薬について、何度か紹介してきました。
最近新しい市販薬も種類が増えて価格も変わってきていますので、2022年1月時点でのヘパリン類似物質を含む市販薬のおすすめについてご紹介します。

ヘパリン類似物質とは

ヘパリン類似物質は、「保湿する」「血行を促進する」「炎症を抑える」という3つの働きがあります。
お肌の乾燥を保湿するだけでなく、血行を促進することで肌の内側から代謝を良くし、症の改善につながります。

ヘパリン類似物質を含む市販薬の3つの剤型

以前の記事でもご紹介したようにヘパリン類似物質を含む市販薬にはローション(化粧水)、乳液、クリームの3つの剤型があります。

ローションが最もさっぱりした使い心地、クリームが最も保湿力が高いです。
代わりにクリームはべたべたとした使用感が気になりやすいという難点もあります。

夏はさっぱりしたローション、冬は保湿力の高いクリームなど季節で使い分けるのも良いですし、顔・手などあまりべたつくのが良くない場所にはローション・それ以外はクリームなど場所で使い分ける方法もあります。

それぞれの剤型について市販薬を比較すると種類が多くなりますので、今回の記事では最近市販薬でも種類が増えてきた乳液タイプについて比較します。

ヘパリン類似物質を含む市販薬の乳液タイプの比較とおすすめ

商品名 ヒケロイン乳液 イハダ
ドライキュア乳液
ヒルメナイド
ローション
(ミルクローション)
さいきn ヒルマイルド
ローション
ヘパソフト
薬用顔ローション
メーカー 万協製薬 資生堂薬品 ジャパンメディック 小林製薬 健栄製薬 ロート製薬
商品画像 ヒケロイン乳液 イハダドライキュア乳液 ヒルメナイドローション_ミルク さいきn ヒルマイルドローション ヘパソフト
Amazon価格
2022/1/28時点
50g 934円 50g 1,100円 50g 1,306円
マツキヨ
オンラインストア
80g 1,981円 60g 1,515円 100g 1,064円
1gあたりの価格 約18.7円 22円 約26.1円 約24.8円 約25.2円 約10.6円
区分 第2類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 医薬部外品
有効成分
(100g中)
ヘパリン類似物質 0.3g 0.3g 0.3g 0.3g 0.3g 〇(含量不明)
ジフェンヒドラミン
(かゆみ止め)
1g
アラントイン
(組織修復)
0.2g 0.2g 〇(含量不明)
トコフェロール酢酸エステル
(血行促進)
0.5g
グリチルリチン酸ジカリウム
(抗炎症)
0.5g 〇(含量不明)
エタノールフリー

ヘパリン類似物質を含む6種類の乳液タイプを比較しました。
比較する上での大きなポイントとして第2類医薬品と、医薬部外品があります。

第2類医薬品は医療用のヒルドイドと同じく、0.3%のヘパリン類似物質を配合しています。

医薬部外品はヘパリン類似物質を配合しているものの、含有量は明確にされておらず不明です。
(医薬品ではないことから0.3%よりは少ないことは確実です)

その他の価格やヘパリン類似物質以外の有効成分などを含めて比較していきます。

価格面では「ヒケロイン乳液」

第2類医薬品の中での最安は、Amazonのプライベートブランドである「ヒケロイン乳液」です。
乾燥肌の改善という目的を考えると、毎日の消費量が多いので価格は大事ですね。

万協製薬はあまり聞き馴染みのない製薬メーカーですが、ホームページによると1,000品目の医薬品の承認がある医薬品メーカーのようです。
主にメーカーからの受託生産や薬局・ドラッグストアなどのオリジナル商品を作っているメーカーのようです。

乳液タイプのヘパリン類似物質配合医薬品を試してみたい方にはおすすめです。

ヒケロイン乳液 (広告)

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かゆみがある方は「イハダドライキュア乳液」

資生堂薬品の「イハダドライキュア乳液」は、0.3%のヘパリン類似物質に、かゆみ止めのジフェンヒドラミン、組織修復作用のアラントイン、血行促進作用のトコフェロール酢酸エステルが配合されています。

乾燥していて、かゆみがある場合におすすめです。
有効成分の種類が多く、かつ価格もヒケロイン乳液に次いで安いのもおすすめポイントです。

イハダブランドは種類が多く同じブランド名でも色々な用途のものが販売されているので、間違えないようにご注意ください。

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アルコールに敏感な方は「ヒルメナイドローション」「さいきn」

有効成分のヘパリン類似物質は同じでも、添加物が異なるのが塗り薬の気をつけたい点です。
ホームページや薬の添付文書に「エタノールフリー」の記載があったのが、マツキヨのプライベートブランドのヒルメナイドローションと、小林製薬のさいきnです。

アルコールフリーの塗り薬はアルコールに敏感な人も安心して使えるでしょう。
逆にヒケロイン乳液はアルコールか香料の影響なのか若干スーッとする使用感がありました。

私のような成人男性の場合は使用感が良く使いやすい感じでしたが、例えば小さいお子様に使用するなど、ちょっとでも刺激が少ない方が良い場合はヒルメナイドローションやさいきnなどの方が良い気もします。

マツキヨの店舗(オンラインストアも?)ではアプリのクーポン・ポイント付与などもあり、これらを活用すればヒルメナイドローションはかなり安く購入することができます。

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医薬部外品の「ヘパソフト薬用ローション」

ロート製薬のヘパソフト薬用ローションは、ヘパリン類似物質の他に組織修復のアラントインと、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
医薬部外品なので、いずれの成分についても含有量は記載されていません。

価格が安いのはメリットですが、私個人の意見としては肌の荒れ・乾燥をしっかり抑える目的では医薬品を使う方がおすすめです。

あとこれはヘパソフトだけに対する意見ではないのですが、Amazonでヘパソフト薬用ローションの口コミがめちゃくちゃ良いのも気になります。
「医薬品」は法律に抵触する可能性があるので基本的に口コミ投稿はできないように制限されているサイトが多いです。

そのため医薬部外品や健康食品などのみ口コミがある状況を招き、専門知識がない方が調べて比較した際に誤解される危険性があると思います。

その他ヘパリン類似物質の塗り薬を使う場合の薬剤師からのアドバイス

乾燥肌をよくするためには、朝と夜の1日2回は塗るのがおすすめです。
薬の説明書には「1日1~数回」と記載がありますが、最低2回程度は塗った方が効果的なようです。

もちろんそれよりも頻繁に塗っても問題ありません。

入浴後は皮膚が柔らかくなっていて保湿剤が浸透しやすいので、夜の1回は入浴後のできるだけ早いタイミングで塗るのが良いです。

薬をつける前は、手を清潔に洗いましょう。(風呂上がりはこの辺りも気にしなくてよいので都合が良いですね。)
塗ったあとの皮膚が若干テカっとする、もしくはティッシュペーパーがくっつく位が適切な使用量とされています。

ヘパリン類似物質使用時の副作用と注意点

もともとヘパリン類似物質は安全性の高い薬なので副作用の頻度は低いですが、まれに塗った部位に発疹や赤み、かゆみ、腫れなどの症状が出ることがあります。

これらの症状が出た場合は漫然と使用せず、すぐに使用を中止するようにしてください。

また、そもそもひどい乾燥の方やアトピー性皮膚炎の場合は皮膚科を受診してください。
医師の診察の元で適切な治療を受けることで肌の調子が早く良くなる・安定することも多いです。

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