膀胱炎に効果のある市販薬

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初期の膀胱炎に使える市販薬を紹介

男性はあまりなじみないですが、女性の中には膀胱炎になりやすい方がいます。
疲れやストレスが溜まると色々な不調が生じますが、そういった状況ですぐに膀胱炎になってしまうようです。

一般的に病院では膀胱炎には抗生物質が使用されるので、市販薬では対処できないと思われている方も多いと思います。
しかし実際は市販薬でも膀胱炎に効果のあるものがあります。

今回は膀胱炎に使える市販薬を紹介します。

膀胱炎の症状と原因

膀胱炎には種類がありますが、最も代表的なものは細菌などが膀胱に感染したことにより引き起こされる急性膀胱炎です。
大腸菌などが原因となることが多く、尿道口から菌が侵入すると言われています。

男性に比べて女性は尿道が短く、膀胱にまで菌が到達する確率が高いらしく、そのため女性の方が膀胱炎になりやすいと言われています。

膀胱炎に効果のある市販薬

市販薬をよく利用することがある方はご存知かもしれませんが、抗生物質は市販で販売されていません。

抗生物質が市販されないのは、①比較的副作用が起こりやすい薬であることと、②誤った使い方をすると抗生物質が効かない菌が繁殖してしまう危険性があることなどが理由と思われます。
もちろん今回紹介する膀胱炎に効果のある市販薬も抗生物質ではありません。

今回紹介する膀胱炎に効果のある市販薬は漢方薬です。
尿量を増やしたり、殺菌・消毒成分を含む生薬を配合した漢方薬は初期の膀胱炎に対して効果を発揮します。

もちろんがっつり症状がひどく出ている場合は効果が薄いですが、初期の軽い症状の膀胱炎だと市販薬で症状が良くなることも期待できます。

膀胱炎に効果のある市販薬

①腎仙散

まず膀胱炎の症状を訴えられている方に対して、私が最初に案内するがこちらの腎仙散です。

膀胱炎が効能に記載されている市販薬は私の知る限りこれ以外ありません。
尿量を増やして菌を押し流す作用、抗菌作用、抗炎症作用を持つ生薬の効果で膀胱炎の症状を和らげます。
また尿量を増やす効果からむくみなどに対しても効果的な市販薬です。

あまり使用する機会はないかもしれませんが、小さいお子様でも服用できるのが特徴です。(4歳以上)

腎仙散 (広告)

②ボーコレン(五淋散)

小林製薬から販売されたボーコレンという名前のインパクトが大きく、一気に有名になりました。

腎仙散と同じく、尿量を増やす効果、抗炎症・抗菌作用により膀胱炎の時の痛み・違和感を和らげます。
体力が極端に衰えている人には対してはおすすめできません。

五淋散 (広告)

③猪苓湯

クラシエの漢方セラピーのシリーズから出ている膀胱炎の時の症状を和らげる薬が猪苓湯です。

②のボーコレン(五淋散)と異なり、体力に関わらず服用できるのがメリットで、市販薬で腎仙散以外をおすすめするならこちらの方が案内しやすいのが正直なところです。

猪苓湯 (広告)

膀胱炎の市販薬の使い分けについて

今回紹介した漢方薬についての成分表は以下のようになります。

原生薬換算量
成人量1日あたり
腎仙散 ボーコレン クラシエ猪苓湯
アキョウ 1.5g
インチンコウ 0.75g
ウワウルシ 1.5g
オウゴン 1.5g
カッセキ 1.5g 1.5g
カンゾウ 1.5g
キササゲ 1.2g
ケイヒ 0.9g
サンシシ 0.75g 1.0g
ジオウ 0.9g 1.5g
シャクヤク 1.05g 1.0g
シャゼンシ 1.5g
シャゼンシ 0.9g
ソウジュツ 1.05g
タクシャ 0.9g 1.5g 1.5g
チョレイ 0.9g 1.5g
トウキ 1.5g
ニワトコ 1.2g
ブクリョウ 1.2g 3.0g 1.5g
ボウイ 0.9g
ボウコン 0.9g
モクツウ 1.5g

一部重複している成分もありますが、それぞれの生薬の配合がかなり異なるためどれが最も効果が高いかを判断することはできないと思います。
どれが最も良いかを判断できないため、私はまず効能に膀胱炎と記載のある腎仙散をおすすめしています。

腎仙散 (広告)

またその他の選択基準として、漢方薬の場合は飲めるかどうかというのも大きく、例えば粉薬が飲めない方に腎仙散はかなり辛いと思います。そういった方にはボーコレンをおすすめしています。
ボーコレンは錠剤なので粉薬が飲めない方にはおすすめですが、逆に漢方薬の錠剤は服用量が多くなってしまうのが難点です。

また体力が落ちている高齢の方や小さいお子様にはボーコレン(五淋散)は控えた方が良いと思います。

ボーコレン (広告)

膀胱炎の薬を服用する際の注意点

腎仙散の紹介サイトでは服用は4日間で効果が見られない場合服用をやめて診察を受けるように書かれています。
また今回紹介した全ての漢方薬の添付文書には1か月服用して症状がなくならない場合服用を中断するように記載があります。

症状が進行した膀胱炎にはどうしても抗生物質が必要な場合もあるので、症状がなかなか良くならないときは無理せず早めに受診しましょう。

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