SG配合顆粒と同じ成分の市販薬

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長く使われる鎮痛剤

最近はロキソニンをはじめ、たくさんの種類の鎮痛剤が販売されていることもあってか、あまり目立たなくなってきていますが、SG配合顆粒という医療用の鎮痛剤を好んで使う方がいます。

今回は「これしか効かない!」と感じる方も多いこのSG配合顆粒についての概要と同じ成分の市販薬についてご紹介します。

SG配合顆粒の有効成分

SG配合顆粒はイソプロピルアンチピリン・アセトアミノフェンという二つの鎮痛成分が入っている鎮痛剤です。以前は「SG顆粒」と言う名前でした。

その他、ロキソニンSプレミアムでも含まれている鎮痛補助成分のアリルイソプロピルアセチル尿素や無水カフェインが配合されています。

これらの有効成分のうち、イソプロピルアンチピリンは「ピリン系」の成分です。

ピリン系の薬は体質によっては稀に「ピリン疹」と呼ばれる湿疹を引き起こすことがあります。

イソプロピルアンチピリンはピリン系の中で、市販で今も使用されている唯一の成分です。
ピリン系の中では副作用の頻度はかなり低いのですが、以前にピリン疹を経験したことのある方は使用できません。

SG配合顆粒と同じ成分の市販薬

SG配合顆粒と同じ成分の市販薬は「セデス・ハイ」という商品名で販売されています。

セデス・ハイはSG配合顆粒と同じシオノギ製薬から販売されています。
添付文書上は添加物も全く同じ記載になっているため、ほぼ同じ作りと考えられます。

セデス・ハイには2種類あり、通常のセデス・ハイが錠剤、セデス・ハイGが粉薬です。有効成分に違いはなく、錠剤2錠と粉薬1包が同じ含有量になります。


セデス・ハイ (広告)

セデス・ハイG (広告)

セデス・ハイの使用頻度について

冒頭でも記載しましたが今は多くの鎮痛剤が開発されていて、色々な選択肢があるためセデス・ハイが最初に選ばれる薬として使われることは少ないと思います。

医療用・市販薬合わせて最もよく使われる鎮痛薬はロキソプロフェンです。
これは効果と副作用のバランスが優れていることが理由です。

セデス・ハイに含まれるピリン系の薬は湿疹の副作用や胃腸障害の副作用の懸念があり、どうしても使われにくくなっています。

その他に、眠気の副作用が出るのも使用が控えられる原因ではないかと思われます。
ロキソニンSやロキソプロフェンは眠気が起こらないので、どうしてもそちらの薬の方が案内しやすく感じます。
眠気が起こるのでおすすめしにくいという点ではロキソニンSプレミアムも同様です。

ロキソプロフェン (広告)

セデス・ハイをおすすめするケース

私は薬局で接客の際にセデス・ハイを最初からすすめる場合は少なく、何も聞かずにお客様がレジにセデス・ハイを持ってこられた場合は、極力湿疹の副作用経験がないか確認してから販売しています。

セデス・ハイを案内するのはロキソプロフェンが効かなくて、でもどうしても今の痛みを市販の薬でどうにかしたいと言われるお客様に対してのみです。

大人の方で、頭痛・歯痛などを抑えるために、鎮痛剤を求めて来局された方にはまずロキソプロフェンをおすすめします。

セデス・ハイの副作用について

①湿疹、胃腸障害の副作用に注意し、症状が出た場合はすぐに受診すること
②用法を守って服用していて、効果が出ない場合は病院に行くこと

他の鎮痛薬とも共通の部分ですが、上記の2点は徹底してお伝えするようにしています。

頭痛などでほんの時々服用する分には全く問題ないですが、連用すると効果が出にくくなったり、場合によっては鎮痛剤により逆に頭痛が引き起こされるケースもあるようです。

また、何か大きな疾患が潜んでいる可能性も考えられます。
鎮痛剤の効果を感じにくい場合は病院に行くようにしてください。

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