動物アレルギーの肌の痒さに使用できる市販薬

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用途として動物アレルギーを前面に出した市販薬の発売

最近はコロナの影響で少なくなったような気がしますが、少し前に動物アレルギーに使用できる市販薬としてCMが流れているのを見つけました。
今回はCMで流れていたムヒDC速溶錠についてご紹介します。

アレルギーを抑える抗ヒスタミン剤配合のかゆみ止めの薬

アレルギーを抑える成分として最もメジャーな種類の1つが抗ヒスタミン剤と言われるものです。

体内に取り込まれた異物に対して過剰に体が反応することをアレルギーと言いますが、その際、ヒスタミンという成分が重要な役割を担います。
抗ヒスタミン剤はその名の通り、ヒスタミンの効果を抑えることでアレルギー症状を鎮める作用を持ちます。

市販薬で抗ヒスタミン剤はこれまでにもたくさん販売されていますが、ほとんどが鼻炎の薬として販売されています。
これは成分の分類として抗ヒスタミン剤の中に肌のアレルギー症状を抑える薬、鼻炎を抑える薬などがあるわけではなく、市販薬として販売する認可を厚生労働省から得るのに、患者が多くて手っ取り早く稼ぎやすい鼻炎薬に特化するという制度上の理由からだと思われます。

今回ご紹介するムヒ速溶錠はムヒシリーズを販売する池田模範堂らしく、肌の痒みに対して焦点を当てた珍しい市販薬です。

他に痒みに対する効能の認可を取得している市販薬としては、コーワから販売されているレスタミンコーワ糖衣錠、第一三共から販売されているアレルギール錠、今回ご紹介するムヒDC速溶錠と同じく池田模範堂から販売されているムヒAZ錠などがあります。

ムヒDC速溶錠の有効成分メキタジンは第二世代抗ヒスタミン剤

痒みに対して効能を持つ市販薬の中で、ムヒAZ錠とムヒDC速溶錠は第二世代と言われる比較的新しい抗ヒスタミンを配合しています。

これはレスタミンコーワ糖衣錠やアレルギール錠などに含まれる第一世代の抗ヒスタミンと比較して眠気・喉の渇きなどが少ないのが特長です。
また進化している分効果が高いかと思いきやそういうわけではありません。

抗ヒスタミン剤の進化は「効果を高くする」方向ではなく、「効果をなるべく維持しつつ眠気などの副作用が少ない」方向に開発されてきた経緯があるからで、逆に効果は第一世代の方が高かったりします。

メキタジンを含む他の市販薬について

ムヒDC速溶錠の有効成分メキタジンは他にもいくつかの市販薬に配合されています。
例えばロート製薬の「ロートアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ」「ロートアルガードクイックチュアブル」などがあります。

ただし、これらの製品はいずれも鼻炎の症状にしか適応を持っていないので、肌の痒みには使用しないようにしましょう。

おそらく効果は出るはずですが、適応外の使用では副作用に対する補償が受けにくくなるとの話があります。
またロートアルガード鼻炎薬シリーズは鼻づまりに作用する成分など余計な成分も含まれているので、肌の痒みだけの症状にはなおさら使用しない方が良いと思います。

ムヒDC速溶錠は水なしで服用できて手軽

水が必要な通常の錠剤と異なり、ムヒDC速溶錠は水がなくてもラムネのように口の中で溶ける製剤となっており、場所を選ばず手軽に服用することが可能です。
また成人では少ないかもしれませんが、錠剤を飲むのが苦手な方にもおすすめです。

ムヒDC錠 (広告)

ムヒDC錠服用時の注意事項

①症状が強い場合は病院へ

動物アレルギーの肌の症状などに効果がありますが、すごく強い作用があるわけではありません。
症状が重く、特に息苦しさなど呼吸器系のアレルギー症状が出た場合はムヒDC錠で対処するのではなく、病院で診察を受けてください。

②眠気が生じる

ほとんどの抗ヒスタミン剤は程度の差はあるものの眠気が生じます。
また自覚症状がなくても反射速度などが鈍るというのもよく言われている話です。

ムヒDC錠に含まれるメキタジンも弱いですが眠気が起こると言われていますので、薬の服用中は車の運転や危険を伴う作業は控えるようにしてください。

③併用薬に注意

先ほども少し記載していますが、抗ヒスタミン剤は認可の取り方が異なるだけで、基本的に鼻炎薬やじんましんなど肌の痒みの薬に違いはありません。
同じ種類の成分の薬を重複して服用すると副作用が強く出ることがあります。

風邪薬・鼻炎薬・乗り物酔いの薬・睡眠導入剤などと併用する際は専門家に確認してからにしましょう。

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