禁煙はハードルが高い
体に悪いことや周囲の人がにおいを気にしていることは重々承知していても、喫煙者にとって禁煙はなかなか踏ん切れないところだと思います。
またせっかく禁煙を始めても誘惑が多かったり、ついつい一度だけと思って吸ってしまったが最後、ずるずると元通りという話もよく聞きます。
私は以前タバコを吸っていましたが、ニコチンパッチやその他禁煙グッズをフル活用して禁煙に成功しました。
今回はその時の経験を伝えつつ、禁煙に役立つ市販薬を紹介します。
禁煙の際に生じるつらい離脱症状
禁煙を始めるとそれまでタバコから摂取していたニコチンが体の中から徐々に減っていくため、離脱症状と言われる不調が起こります。
まずはタバコを吸いたいという欲求が強くなったり、落ち着きがなくなったり、イライラするなどの精神症状が生じます。
その他離脱症状が強く生じる方の場合、めまい・耳鳴りなどの症状や頭痛なども起こることがあります。
禁煙補助の市販薬の特徴
禁煙の補助に使われる市販薬はニコチンを少量含んでいて、摂取することで体の中からニコチンが抜ける際に生じる離脱症状を和らげる効果があります。
市販では剤形が2種類あって1つはパッチと言われる肌に貼るシールのようなもので、もう1つはガムのタイプになります。
それぞれのメリット・デメリットを記載します。
①禁煙パッチ
肌に貼ったパッチからニコチンを体の中に取り込む仕組みです。
安定してニコチンが体の中に入る分、ニコチンの離脱症状を抑えやすいらしく、その分禁煙の成功率が高いのが特徴です。
デメリットとしては口寂しさがなくならないことや人によっては貼っている箇所にかぶれが生じることがあります。
少しずつ貼る場所を変えたり、肌荒れをこまめにケアするなどの対応が必要な方もいらっしゃいます。
市販ではノバルティスから販売されているニコチネルパッチと、大正製薬から発売されているシガノンがあります。
私が使用した感想として、離脱症状を感じにくくしてくれて禁煙を補助するのに効果的だと思いました。
ただし、口寂しさはなくならなかったので、私は水蒸気の出る電子タバコ(ニコチンなし)を併用していました。
効果に違いは感じなかったのですが、使用感というかパッチの肌へのくっつき方がそれぞれ異なっていて、ニコチネルはくっつきが弱い代わりに肌が荒れにくく、シガノンはしっかりくっつくが痒くなることがありました。
肌が弱い方はニコチネルの方が良いのかもしれません。
はがれやすいときはテーピングなどで補助して使用してください。
2020/3/8追記:シガノンは少し前に販売中止となったようです。
ニコチネルパッチ (広告)
②禁煙ガム
禁煙補助剤として最初に発売されたのがこの禁煙ガムです。
口寂しさを和らげる効果が高く、また使用量を自身の喫煙の量に合わせて調節することができるのが大きなメリットです。
ノーマルのガムは味が苦手と言われる方も多いですが、最近はフルーツ味やミント味などがあり、使いやすくなっています。
パッチでも販売されているニコチネルと武田薬品からの販売されているニコレットがありますが、その中でもニコレットのフルーティミントは味が良く、使いやすいという話をよく聞きました。
デメリットはニコチンの摂取量が安定しないため、禁煙の成功率はパッチと比べ若干落ちるようです。
ニコレット ガム (広告)
私の禁煙体験
先ほども少し書きましたが、ニコチンパッチ(ニコチネルパッチ)とニコチンが入っていない水蒸気の電子タバコを併用して8年くらい前に禁煙に成功しました。
ニコチンパッチと電子タバコを使用したおかげで離脱症状は和らぎましたが、それでも辛かったのをいまだに覚えています。
私は当初無理してニコチンパッチを3日で中断して禁煙を続けたときに、めまいと耳鳴りを感じることがありました。
ニコチンパッチを再開することで症状が治まったので離脱症状だったと確認できましたが、そもそも最初からニコチンパッチを使わなかったら離脱症状だとは気づかなかったかもしれません。
通常のタバコを吸いたいと感じる気持ちなどとは異なり、めまい・耳鳴りなどの身体的な症状は離脱症状なのか、それとも別の症状なのか判断するのは難しいなと思います。
ニコチンパッチもある程度の期間様子を見ながらきちんと使用した方が安心だと思います。
禁煙が続かない場合は病院で相談する手もあります。
市販ではないですが、病院では飲み薬タイプの禁煙の薬を処方してもらうことができます。
条件を満たしていれば保険適用にもなりますし、かなり効果が高いようです。
市販の薬で禁煙を試みて、失敗したことがある方は病院で相談するのも良い手段だと思います。
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