熱・寒気の風邪におすすめの漢方薬

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総合感冒薬と漢方薬の関係

前回総合感冒薬のおすすめを紹介しましたが、色々な成分が入っているのでお腹への負担、眠気などの副作用を心配される方もいらっしゃるようです。

特に眠気は鼻水を止める成分が含まれている風邪薬で高い確率で起こる副作用で、仕事が休めない方などは気にすることが多いです。

眠気が起こると困る方には副作用が少ないとされる漢方薬をおすすめしますが、漢方薬は選ぶ際や副作用に対して独特の注意が必要です。
今回は熱・寒気を伴う風邪の時に使うおすすめの漢方薬について紹介します。

風邪の時に使う漢方薬の選び方

漢方薬は総合感冒薬などのいわゆる西洋薬とは異なり体質を考慮して薬を選択します。

なので同じ症状でも大人のか子供なのか、同じ大人でも高齢で少し体力が落ちているのか、若くて体力があるのかなどの条件で選ぶ薬が異なります。

熱・寒気の時におすすめの漢方薬

①麻黄湯

麻黄湯は体を暖めて病気に対して抵抗力を発揮する漢方薬です。

体を温める効果がとても高く、寒気が強い風邪やインフルエンザなどにも使用されることがあります。
逆に強い作用のため、体力がある方向けの薬となっていて、風邪が長引いて体力が落ちた方などにはおすすめできません。


麻黄湯 (広告)

②葛根湯

葛根湯は麻黄湯よりも少しマイルドな作用の風邪薬です。
市販の風邪薬の中では圧倒的に使用される頻度が高い薬で、風邪の引きはじめのゾクゾクする症状に高い効果が出ます。

よく使われているので、市販の漢方薬の中では最もたくさんの種類があり、かつ価格も手ごろです。

成分の含量が多いものは「満量処方」と書かれていて、同じ葛根湯の中でもより高い効果が期待できます。

葛根湯も比較的体力のある方用の薬となっていて、体力を消耗している方や虚弱体質の方は薬のせいで余計に体力を消耗することがあります。

葛根湯 (広告)

③麻黄附子細辛湯

麻黄附子細辛湯は体を暖める効果の高い薬です。
体力がなく、風邪で熱は出ないけどずっと長引くという方におすすめの薬になります。

高齢の方の風邪に使用されることが多い薬ですが、若い方でも体力が無い方は葛根湯よりも適している場合があります。
逆に体力が十分にある方にはおすすめできません。

市販されている種類が少ないため、少し割高になることが多いようです。
私が服用したことがあるのは三和生薬というメーカーのサンワロンMという粉薬で、1回1~2包の薬で、2包服用するとより高い効果が出ます。

サンワロンM (広告)

漢方薬は安全安心?

漢方薬は総合感冒薬でよく起こる眠気などの副作用が起こりにくいため、安心して服用できますとよく言われますが副作用がないわけではありません。
どの薬を使うかの選択を誤ったり、決められた飲み方を守らなければさらに副作用が起こりやすくなることもあります。
必ず用法通り服用してください。

有名な副作用としては甘草(カンゾウ)という生薬が引き起こす偽アルドステロン症があります。

症状が急激に進行し、手足のしびれ、吐き気、むくみが生じたり、ひどい場合は意識消失することもあります。
甘草(カンゾウ)は多くの漢方薬に含まれていますので、もし万が一これらの症状を感じることがあればすぐに専門家に相談してください。

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