マツモトキヨシのオリジナルブランド商品「ヒルメナイド油性クリーム」の新発売
2018/9/11にマツモトキヨシのオリジナルブランド商品のシリーズからヒルドイドソフト軟膏と同じ有効成分「ヘパリン類似物質」を含むヒルメナイド油性クリームが発売されました。
今回はこのヒルメナイド油性クリームの特長と他の似た成分の薬との比較情報を紹介します。
有効成分「ヘパリン類似物質」とは
ヘパリン類似物質は血行を促進し、肌の乾燥や肌荒れに高い効果を発揮します。
刺激性が少なく、小さいお子様や敏感肌の方も安心して使用していただける成分です。
医療用医薬品においてもヒルドイドソフト軟膏を始めとするたくさんの塗り薬に配合されており、特に冬場などは最もよく処方される塗り薬の1つです。
油性クリームの特長
油性クリームは医療用のヒルドイドソフト軟膏やそのジェネリック医薬品であるヘパリン類似物質油性クリームなどに代表される剤型です。
通常のクリームは水分の中に油分を含んだ(o/w型)と言われるものがほとんどですが、油性クリームは逆に油分の中に水分を含んでいます(w/o型)。
通常のクリームとの比較して油性クリームは肌での保持時間が長くより組織の保護に向いていること、他の軟膏との混ぜ合わせに使いやすいことなどが挙げられ、皮膚科などではかなりよく使われる薬の1つとなっています。
ただし、肌での保持時間が長い代わりに若干のべたつきや伸びにくさがあり、使いにくいと感じられる場合もあります。
ヒルメナイド油性クリームの特長
ヒルメナイド油性クリームはヘパリン類似物質を含む油性クリームです。
元々「ヒフメイド油性クリーム」として販売されていた商品がマツモトキヨシ専用のパッケージになったものと思われます。
この他のヘパリン類似物質を含む市販薬はいずれも油性クリームとの記載がないことから、おそらく通常のクリームと思われます。
よってヒルメナイド油性クリームは市販薬の中で最も医療用医薬品のヒルドイドソフト軟膏に近い性状だと思われます。
ヒルメナイド油性クリームは通常のクリームと比較して成分の効果が長続きすること、組織の保護に役立てられることなどが大きなメリットです。
逆に若干のべたつきが生じると思われます。
ヒルメナイド油性クリーム (広告)
他のヘパリン類似物質を含む塗り薬との比較
ヘパリン類似物質を含む塗り薬は大きく分類してクリームタイプとローションタイプがあります。
クリームは比較的狭い範囲にしっかり効果を発揮させるときに使うもの、ローションはさっぱり広い範囲に使うものなので、同じシリーズでもクリームタイプの方が他の成分が多く入っていることが多いようです。
ヘパリン類似物質含有クリームの比較
商品名 | ヒルメナイド油性クリーム | HPクリーム | ピアソンHPクリーム | ヘパソフトプラス | フェルゼア ヘパキュアクリーム | Saiki c クリーム | |
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商品パッケージ | |||||||
価格 (最大パッケージの価格、 Amazon2018/9/24時点) | 50g 1,280円 マツキヨオンラインストア | 60g 1,862円 | 50g 980円 | 50g 1,178円(チューブ) 85g 1,485円(ボトル) | 90g 1,725円 | 30g 1,569円 | |
1g(1mL)あたりの金額 | 25.6円 | 約31.03円 | 19.6円 | 17.47円 | 約19.17円 | 52.3円 | |
区分 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | |
有効成分 (100g中) | ヘパリン類似物質 | 0.3g | 0.3g | 0.3g | 0.3g | 0.3g | 0.3g |
アラントイン | – | – | – | – | 0.2g | 0.2g | |
グリチルリチン酸ジカリウム | – | – | – | – | – | 0.5g | |
ジフェンヒドラミン | – | – | – | 1.0g | 1.0g | – | |
クロタミトン | – | – | – | 5.0g | – | – | |
トコフェロール酢酸エステル | – | – | – | – | 0.5g | – | |
パンテノール | – | – | – | 1.0g | – | – | |
ガンマ-オリザノール | – | – | – | – | – | 1.0g |
ヘパリン類似物質のみが配合されているか、他にも成分が含まれているかでまず大きな分類になります。
ヒルメナイド油性クリーム、HPクリーム、ピアソンHPクリームがヘパリン類似物質のみが配合されているもの、ヘパソフトプラス、フェルゼアヘパキュアクリーム、Saikiクリームがヘパリン類似物質以外にも成分が含まれています。
これらの成分は商品により様々ですが、肌の炎症を抑える成分・肌の血行を良くしたり栄養を補給して再生を促進する成分などが含まれています。
ヘパリン類似物質のみが配合されているものではピアソンHPクリームが安いです。
ピアソンHPクリームの製造販売元は医療用医薬品も作っている日医工の関連会社なので安くても安心して使用できます。
新商品のヒルメナイド油性クリームも油性クリームでありながら比較的お買い得な値段になっています。
また、ヘパリン類似物質以外にも成分が配合されているものの中ではヘパソフトプラスが安くてコストパフォーマンスが高いと思われます。
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ヘパソフトプラス (広告)
ヘパリン類似物質含有ローションの比較
商品名 | HPローション | ピアソンHPローション | Saiki a ローション | ヘパソフト 薬用顔ローション | |
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商品パッケージ | |||||
価格 (最大パッケージの価格、 Amazon2018/9/24時点) | 50mL 1,440円 | 50g 980円 | 100g 2,353円 | 100g 1,218円 | |
1g(1mL)あたりの金額 | 28.8円 | 19.6円 | 23.53円 | 12.18円 | |
区分 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 第二類医薬品 | 医薬部外品 | |
有効成分 (100g中) | ヘパリン類似物質 | 0.3g | 0.3g | 0.3g | 〇(含量不明) |
アラントイン | – | – | 0.2g | 〇(含量不明) | |
グリチルリチン酸ジカリウム | – | – | 0.5g | 〇(含量不明) |
ヘパソフト薬用顔ローションは化粧水代わりに使うコンセプトの商品と思われますが、今回紹介するローションの中で唯一医薬部外品に分類されています。
含量の記載がないので正確なヘパリン類似物質やその他有効成分がどれくらい含まれているかは不明です。
今回こちらの比較表に記載すべきか悩みましたが口コミがかなり良いので、記載することにしました。
その他の3種類の医薬品のローションについては価格で選ぶならピアソンHPローションがおすすめです。
ピアソンHPクリームと同様に製造販売元は医療用医薬品も作っているメーカーなので安心です。
小さいお子様にも使用していただける作りになっています。
機能・有効成分を重視するならSaikiローションがおすすめです。
ヘパリン類似物質の他にアラントイン・グリチルリチン酸など炎症を抑え、肌の再生に役立つ成分が配合されています。
どちらかというとお子様用というより成人用特に肌の調子を整えたい女性がターゲットになっている商品です。
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